レンタカー契約時に説明されるNOCについて、正しい理解をしていれば不当な請求かの判断ができる NOC徹底解説
レンタカーの「NOC」とは?事故や故障時に請求される理由を具体例を交えてわかりやすく解説

レンタカーを利用する際、事故やトラブルが起きたときに請求されることがある「NOC(ノンオペレーションチャージ)」は、
修理費とは別に発生する可能性がある費用です。そのため、「保険に入っているから安心」と思っていたのに、
思わぬ請求を受けて驚く方も少なくありません。
NOCは、事故や故障などによって車が使えなくなり、
レンタカー会社が営業できなくなった期間の損失を補うための費用です。つまり、
車を修理するためのお金ではなく、「その車が使えなかったこと」による営業上の損失を補う仕組みなのです。
たとえば、体調を崩して仕事を休んだ場合、治療費は保険で補償されても、
その間の給料までは補償されないことがあります。レンタカーも同じで、
修理費は保険で対応できても、その車が貸し出しできなかった期間の損失までは保険で補えません。
このような理由から、レンタカー業界ではNOCという制度が設けられています。
**NOCは、「営業できなかったことによる損失を補うための費用」**であることを理解しておくことが大切です。
NOC(ノンオペレーションチャージ)についての考え方
NOCが発生する事案として、事故・故障・汚損があげられます。こういった事故・故障・汚損によって車両の修理や点検、清掃が必要になり、通常どおり貸し出しができなくなった場合に営業損害が発生するのです。
なぜNOCが必要なのか
理由はとてもシンプルです。レンタカーは、車を貸し出して初めて売上が発生するビジネスだからです。
例えば、1日 6,000円で貸し出している車の修理に5日かかった場合、
6,000円 × 5日 = 30,000円
の売上が失われます。失われる主な理由として、
・修理の手配 → 工場等への持ち込み
・点検 → 事故、故障等で他の箇所に不具合がないのか
・清掃 → 過度の汚れ、たばこ臭などの消臭
・代車調整 → 修理期間中の車両の補填
などがあげられます。つまり、NOCは利益を得るためではなく、失った営業機会を補うための費用なのです。
具体例でわかる|NOCが発生するケース

ここでは、実際によくあるケースを紹介します。
ケース①:軽い事故で車は動く場合(走行可能)
駐車場で壁に接触しフロントバンパーに傷がついたが車は走行できる
この場合は、工場へ持ち込んで修理、その他損傷個所の点検が必要になるため、その間は貸し出しができません。その結果、
NOCとして30,000円(まちなかレンタカーの場合)が発生することになります。
ケース②:事故で車が動かない場合(走行不能)
交通事故で車が大きく破損し、自走できない状態でレッカー搬送が必要
この場合、ケース①の事例同様ですが、損傷個所が大きいため修理期間も長くなり、営業できない期間が増えるという理由で、
NOCとして60,000円が発生することになります。
ケース③:車内の汚れや臭いが発生した場合
嘔吐、タバコの臭い、ペットの臭い、強い食べ物の臭い等
こういった事例についても上記同様すぐに貸し出しできない状態になることがあり、
特別清掃費用、もしくはNOCのいずれかが発生することになります。
※特別清掃費用も考え方はNOC同様、通常通り貸出しできない状態なので営業損害が発生するので、負担額をもうけている。
修理しない場合でもNOCは発生する?
ここも非常に多い質問です。結論は、修理しない場合でも、NOCは発生することがあります。
理由は、修理の有無ではなく貸出し営業できたかどうかが基準だからです。
ケース①:ドアミラーが破損した場合
接触事故でミラーが割れた。
この場合、部品交換が必要になります。その間、車は貸し出しできません。つまり、営業が停止している状態です。そのため、
NOCの対象になる可能性があります。
※ちなみにミラーやライト類、フロントガラス等、損傷しても走行できるが、整備不良として道路交通法違反となる箇所については、
自走不可でNOCが発生することもあるので、貸し出し店舗、または事故処理をした警察官に整備不良にあたるのか確認しましょう。
保険に入っていてもNOCが発生する理由
ここは最も誤解されやすいポイントです。保険とNOCは役割が違います。
保険は、修理費や損害賠償を補償する、NOCは、営業できなくなった損失を補う、
という違いがあります。
まとめ|NOCは「罰金」ではなく「営業損失の補填」

まとめとしてこの記事の大切なポイントを整理します。
▶NOCは修理費とは別に発生する費用
▶車が使えなくなった期間の損失を補うための費用
▶保険に入っていても発生することがある
▶修理しなくても発生することがある
そして最も重要なのは、NOCは罰金ではなく、営業できなかったことによる損失を補う仕組みということです。
この仕組みを知っているだけでも、このNOCの請求について不当な請求なのか、不当な理由ではないか、
を確認することができます。
沖縄観光にとってレンタカーは必須といっても大げさではない程度に観光アイテムとして
利用頂いております。その分、トラブルも増加傾向にあるので、こうした記事を読んでいただくことで、
「沖縄に観光に来てたのしかった」、「レンタカーがあったから便利だった」と言っていただけるよう、こうした知識を共有しています。
沖縄が日本一の観光立県であるために。
悪質な事業者からレンタカーを借りないようにして頂きたいと願っております。
